学部長メッセージ

弘前大学教育学部 学部長 長南幸安からのメッセージを掲載しています。弘前大学教育学部は「専門力と実践力を兼ね備えた地域から期待される教員の養成」を目指し、教員への道のりをしっかりとサポートします。

弘前大学 教育学部長

新時代・AI社会で活躍できる教員を目指して~子どもと教員のウェルビーイングを考える
弘前大学教育学部 学部長

メッセージ

今後の教員という職業とは

教員を目指す皆さんは、東日本大震災や新型コロナウイルスによるパンデミックなど、数十年あるいは数百年に一度しか起こらないとされる予測不能であった未曽有の災害を乗り越えてきました。
今後の世界も特に人工知能いわゆるAIの目覚ましい進歩によって予測不能になっています。AIが未熟であった10年前と現代では、勉強・学習の仕方も映像学習やAI支援などが発展してきており、大きく変わっていることは言うまでもないです。このAIの成熟によって10年後には、例えば薬剤師や銀行員などは職業としてなくなってしまうという意見もあります。
しかし「創造性」「高度なコミュニケーション能力」「複雑な判断力」「人間的な感情や共感」を必要とする職業は10年後もなくならないとされています。学校教員いわゆる「学校の先生」は児童生徒とのコミュニケーションを育み、感情や共感を理解し、場面での判断力が求められる仕事なのでAIの時代が来ても必ず残り、未来に必要とされる職業です。

新時代の教員になるために本学部でできること

AI新時代でも活躍するためには、前に述べた「創造性」「高度なコミュニケーション能力」「複雑な判断力」「人間的な感情や共感」を身に付ける必要があります。そのスキルを修得するためには、座学だけでなく教育現場での子ども達と関わり合う経験が非常に大切になります。本学部では、「働きかける力」「反応を読み取る力」「働きかけ返す力」という3つの視点から、特に子ども達と関わり合う「実践力」を重視しています。1年生から4年生まで地域の教育現場という実践の場で多種多様な実習・演習を用意しており、そこでコミュニケーション力・判断力・人間力を高めることが出来ます。

「多様性・多文化」も今後の社会では重要になります。本学部では、増え続けている日本語を母国語としない子ども達が学校で円滑に学習や活動が出来るように「日本語指導」のスキルを学べるようにしています。また「幸福感」「ウェルビーイング」も人それぞれであり、多様になっています。教育現場において、教わる「子ども達」だけでなく、教える「教員」もそれぞれの「ウェルビーイング」の享受ができるための研究や活動も、文系・理系・医学系の総合大学として大学全体で取り組んでいます。

既に社会問題である「少子化」教育にも取り組んでいます。「地域志向教員枠」入試では、将来、少子化で教育現場で起こりうる諸問題をどのように取り組んで解決していくのかを理論と実践という両面から学んでもらい、これからの日本で起こりうる教育問題に適応できる教員養成を目指しています。

教員を目指す皆さん、この弘前大学教育学部で、新時代に活躍できる教員を目指し、一緒に考え、一緒の活動ができることを願っています。

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