【実施報告】インクルーシブな学びの場を考えるセミナー2025

インクルーシブな学びの場を考えるセミナー2025
一人ひとりの多様な学び方を尊重するこれからの学校のあり方を考える

令和7年9月27日、弘前大学を会場に「一人ひとりの多様な学び方を尊重する学校のあり方」をテーマとしたセミナーを開催しました。同セミナーでは、不登校を経験した高校生や現場教諭、校長によるシンポジウムを通じて、学校の「アタリマエ」を捉え直す問題提起が行われました。午後は加賀市教育委員会の小林湧氏を迎え、自律的な学びを支える伴走型支援のあり方について提言をいただきました。

参加者からは「子ども主体の学びを追求する熱量に触れ、自身の指導観がアップデートされた」「学校が『行かなければならない場所』から『行きたくなる場所』へ変わるヒントを得た」といった声が多く寄せられました。特に、多様な立場を超えた「わくわくする対話」を通じて、インクルーシブな教育環境の実現には、大人が既存の枠組みを柔軟に捉え直す姿勢が不可欠であることを再確認する貴重な機会となりました。

インクルーシブな学びの場を考えるセミナー2025の様子
インクルーシブな学びの場を考えるセミナー2025の様子
インクルーシブな学びの場を考えるセミナー2025の様子
インクルーシブな学びの場を考えるセミナー2025の様子

参加者の声

  • 問題提起及び提言ごとにリフレクションの時間が設定され、感じたこと考えたことをアウトプットする時間となったのが良かった。まさに当たり前を問い直す一日だった。グループでのやり取りから、こどもが自己選択・自己決定する授業に取り組んでいる方は多いとわかった。リフレクションに加え、発表者との対話の時間もあり、今後の研修会づくりの参考にしたい点であった。
    今後、対話を大切に、その方の思いに寄り添った支援がしたいと感じた。児童生徒と教師、児童生徒同士の良好な関係を基盤に、自律した学びを実現したい。
  • 学びのコントローラーというキーワードが子どもの声だったことを知り感激した。学びの激流に飛び込む勇気がもらえた。委ね方、進み方を決める時間を作るために捨てる覚悟が必要。変化を叩かれたとしても聞くべきは子どもの声。
    評価、点数の奥にあるその子の良さに気づき、先生が意味付けすることで違いを味わえる授業に。生徒も先生もいろんな考えがあっていい。発表された高校生のように伝わる嬉しさ、表現する喜びを感じる子が増えてほしい。もっと子どもの声が聞きたい。感動して泣き、バスタオルが必要だった。
  • 講義全体を通じて、支援とはいかに足し算を工夫するのかと考えていましたが、それが逆に児童の思考ややる気を減退させていることを知りました。足し算だけでなく、引き算も支援であることを学ばせていただきました。
    また、私はどの学校段階でも学校が大好きでした。教師を目指す人の多くは、学校に対してよいイメージを持っているのではないでしょうか。しかし、子どもによっては想像以上に学校が心理的安全を欠く場であることを発表された高校生や先生方のお話から知りました。加えて、子どもの本当の気持ちを知りたいと思ったら、言語化ばかりで求めるのでは限界があります。そのため、まずは関係構築に務めたり、複数の教員でそれぞれの役割で向き合うことで子どもが心を開けるようになったりすることが大事だと思います。
    私はまだ現場に出ていないのですが、一教員になった際には「〇〇したい」という願望を職員室でたくさん話していこうと思います。そして、子どもたちや先生方からたくさん助言をいただき、学びの楽しさを生涯感じていきたいです。
弘前大学 教育学部 附属施設 弘前大学 教育学部 教育力向上プロジェクト 教育学部附属次世代ウェルビーイング研究センター