学校教育実践コース

教育課題に対応するための理論と事実に基づいた確かな実践力・省察力を持つ若手教員を養成します。

対象 4年制大学を卒業もしくは3月末までに卒業見込みで、 教員免許状を取得もしくは3月末までに取得見込みの者
教員像 教育課題に対応するための理論と事実に基づいた確かな実践力・省察力を持つ若手教員
特に学校教育・教育方法・生徒指導・生徒理解及び教科外教育についての確かな専門力を持つ若手教員

実習の概要

到達目標

(1)1年次前期

連携協力校における事実の収集と分析の仕方を学ぶ実習、週1日教員と同じように教育活動に取り組む連携協力校での学校フィールド実習及び数日間連続で行う集中実習での教育活動全般に関わる実践と事実の収集を通して、自己課題を把握できる。

(2)1年次後期

週1日教員と同じように教育活動に取り組む連携協力校での学校フィールド実習を通して把握した研究課題の解決のための仮説を設定し、解決に向けて実践できる。

(3)2年次

自己の研究課題解決のための取組の省察を通して、仮説を設定し直したり検証しつつ改善を加えたりするという研究的な手法を使った実践力を向上のための方法を習得する。

実習モデル

学校教育実践コース 実習の流れ

実習の様子

所属院生からのメッセージ

2023年度入学 学校教育実践コース 安田 和未

院生メッセージ 2023年度入学 学校教育実践コース 安田 和未

 なにかに熱中し、必死になって学んだ経験がこれまであっただろうか。教職大学院に入り1年が経った今、いちばんに思い浮かんだことです。大学3年生の実習を終え、授業力や学級をつくる力など力不足を強く感じ、このまま現場に入ることへの不安から教職大学院への入学を決めました。実際に入ってみると、そこは「教育とは何か」に真剣に向き合い、学び直す機会を与えてくれる場所でした。

 「自分がわかっていないことがわかるということが一番賢いんです。」哲学者の鷲田清一さんの言葉です。知らないことを知る、当たり前のことのように思いますが、人間が学びをやめてしまう瞬間は「そんなこと知っている。」とわかった気になるときだと思います。

 私は教職大学院に入って、「知らない」ことにたくさん出会いました。1年次は、教育という抽象的な概念を社会的にアプローチしたり、特別支援教育という面から子どもの支援について考えたり、様々な角度から教育を見て理論を固めてきました。また、実習に行き、子どもの様子の見取り方や見取った事実をどう分析するかなど具体的な子どもの姿から学ぶことも多くありました。知識が増えれば増えるほど、自分がわかっていないことが見え、授業で学んだことがうまく消化できずモヤモヤと考え続けることもありました。しかし、現場に行き、理論と実践が結びついた瞬間、学ぶことの楽しさを知りました。

 一つのことに熱中し取り組むことは楽しくもあり大変でもありました。それでも、折れることなく駆け抜けることができたのは、仲間やミドルの先生方、教職大学院の先生方の手厚いサポートがあったからです。知識が不十分なまま入学した私にとって、わからないと素直に言える、わからないと投げても受け取って丁寧に返してくれる学習環境に安心感を覚えました。2年次は、自分の研究と向き合う時間を大切にしながら、探究心や好奇心を忘れず、自己研鑽に励みたいと思います。

2022年度入学 学校教育実践コース 鳥元 帆乃佳

院生メッセージ 2022年度入学 学校教育実践コース 鳥元 帆乃佳

 大学院で過ごした2年間では、養護教諭の考えだけではなく、学級担任の先生方の考えや社会の中で子どもたちを取り巻く問題など、多様な視点で教育について学ぶことができました。教育実習や大学での講義、実践研究というさまざまな活動を行き来する中で、自分は養護教諭として何がしたいのかという自分の教育観を問い直す日々でしたが、その経験が今後、働く中での自信につながっていくのではないかと感じています。この2年間の学びを忘れず、これからの養護教諭としての働きに活かしていきたいと思います。

募集定員

人数 10名程度(学校教育実践コース・教科領域実践コース・特別支援教育実践コース合わせて)
試験内容 学力検査として「筆記試験」「口述試験(模擬授業を含む)」を課す
※試験の詳細については、入試課HPをご覧下さい。

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