令和7年度 NITS・弘前大学教職大学院コラボ研修
子どもにとっても教員にとっても『安全基地』となる学校づくり
令和8年1月31日(土)にNITS・弘前大学教職大学院コラボ研修を実施しました。本研修講座は、教職大学院の現職教員院生が学校現場のニーズを踏まえて企画・運営したプログラムです。今年度は、「子どもにとっても教員にとっても『安全基地』となる学校づくり」をテーマに、杉並区立済美養護学校の川上康則先生をお招きして、子どもと教師がともに安心できる「安全基地」としての学校の重要性やそのつくり方についてご講演をしていただきました。
後半では川上先生に加え、弘前市立第三大成小学校の土岐賢悟校長、現職教員院生の葛西健介さんによるパネルディスカッションを行いました。院生や参加者のみなさんから事前に募った質問やテーマに基づいて具体的なアイデアが検討・共有されました。学校が子どもと教師にとって心理的安全性を有する空間であり続けるために求められるマインドセットのありようを再確認する機会になりました。悪天候のため、急遽川上先生にはオンラインでご登壇いただきましたが、先生と参加者のみなさんによるチャットのやり取りが温かな雰囲気を創り出していました。まさに『安全基地』の在り方を象徴するような研修となりました。
参加者の声
- 教師観の転換としての「サーチライトの照らし直し」により、教育的信念の視野を広げることが必要だと感じました。子どもを変えるのではなく、子どもの見方を教師が変えることが重要だと改めて感じました。また、「子どもは『ルール』よりも『ラポール』に従う」は、以前から感じていたことですが、実践することが難しい課題でした。子どもの不快感情には、「上」からでなく「横」から関わるという具体的な方法をご教授いただき、これから活用していきます。
- 教室内に不用意に吹かせている風を自覚しよう。子どもの不快感情には、上からではなく、横から関わろう。安心して、わからないと言える教室にしよう。すべての子どもたちにとって安心、安全、居場所がある学校、学級にしていきたいです。子どもたちとの信頼関係づくりが大切と気づきました。
- 教職の愉しみの本質は「人は、自分の思い通りにはならない」という経験をたくさん積めること。初任者研修を担当しています。近年、「子供は自分の言うことをきく」が前提になっている方が伸び悩むという傾向が見られています。「思い通りにならない」を前提にするってとても大切な発想だなと思いました。
- 毎日の指導の中で、ハームフルな関わりがつい出てしまった後、自分自身の焦りや不安に気づくと同時に、『やはり向いていないな』とか『教師失格だな』とか自分を大いに責める感覚に襲われるのが常でした。これからは、気付いたと同時に、『とらわれなくていいんだよ』と自分に言葉かけしたいと思います。また、私自身もこの仕事での年数が経ってきて、他の先生方と共に考えたり、伝えたりする場面が今後も増えていく時期となります。指導技術や実態把握方法といったスキルや能力ばかりでなく、もうすでに毎日精一杯耐え抜いて限界ギリギリで指導されている先生方ばかりの状況の中では、川上先生がおっしゃっていたような『ケア』の視点を含めて伝えられる人でありたいな、と今後の自分のスタンスのようなことも感じることができました。この研修に出会えたことを感謝しています。企画・運営していただきありがとうございました。








